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【ChatGPT×易占い】完全オリジナルおみくじアプリの作り方を公開【メイキング】

こんにちは、このはです。

突然ですが、自分用に易おみくじアプリを作りましたので、今回は制作過程についてお話しようと思います。


私は毎日、易占いを配信しているのですが、これが結構自分の生活に役立っているんです!

フォロワーさんのために始めた易占いだけれども、自分が一番助かっているという謎の構図(笑)


続けて何年か経ちますが、今までの易占いは、

Te2 Software様の作成された神アプリを使わせていただいておりました。


Te2 Software様のサイト↓

https://te2software.com

Te2 Software様の易占い神アプリ↓

https://apps.apple.com/jp/app/%E6%98%93%E5%8D%A0%E3%81%84/id1208906260

こちらのアプリ、大変すばらしく、詳細に占う事ができますのでかなりおすすめです!


易は本当に深く、どれだけ学んでも学び足りません……

手相は日々の積み重ねで現れた事(手の線やふくらみなど)から中長期的な事がわかる占術です。

易占は、その場で出た結果がヒントになる、いわばその時のテーマがわかる、とても強い占術なんです!

(ここでは短期的は表現になっていますが、中長期的にも使えるオールマイティな占術です)


そして、私は思ってしまったのです!


易占いをおみくじにして、手相鑑定の特典につけたい!!!


もっとも有名で身近な占いと言えばやはりおみくじ!

ちなみに、

白山比咩神社のおみくじは易経を元にして作られている事で有名です。


手相ではなかなか掴めない、リアルタイムでのテーマを、易占いならば補完できると思ったんです。

そして壁にぶち当たります……


人様が作った易占いを自分のサービスの特典にすることはできない……


つくるか、おみくじ!!


ということで、特典用のおみくじと、私が毎日配信に使う用のおみくじ、2種類を作成する事にしました!


メイキングが好きな方や、自分オリジナルのコンテンツってどうやって作るんだろう~って思った方には、ちょっとだけ参考になるかもしれません。


それでは、工程を説明していきます!


全体の流れ

① おみくじアプリの基礎となるコードをChatGPTに書いてもらって一度作ってみる

② ①が正常に動く事を確認後、おみくじ画像を作成する

③ ChatGPTに②の画像をランダム表示できるようにコードを修正してもらう

④ 完成! 


なんだそれ……と思うかもしれませんが、本当です!


コードなんて書いたの何年前~~?というレベルなので、今回のコードは全部ChatGPTさんに依頼しました。

なので、②のおみくじ画像作成が労力の85%を占めています。

そのおみくじ画像を作る中でも、文章の作成にほぼすべてを使っています。


ということなので、ほぼ、おみくじ文章の作り方の説明みたいな感じです。


おみくじ画像の作り方

① 著作権切れの原文を入手

② 漢文から読み下し文と現代文を作成

③ ②を元に、おみくじの元となる文章とキーワードを作成

④ CSVにまとめる

⑤ Canvaでおみくじのデザインを作成

⑥ ⑤で作ったデザインに④で作ったCSVの文章を読み込ませる

⑦ レイアウトを整える

⑧ PNGでダウンロード

易おみくじの画像を作るよ!

①著作権切れの易経原文を入手


作成するときに必ず気を付ける事……それは著作権!!!

易経は有名なので、たくさん書籍が出ていますし、勉強になるサイトもたくさんあります。

ですが、書籍やサイト等の文章をそのまま使ったり、AIに書かせるのはアウトです。


え、AIに書いてもらうのもアウトなの?


そうです。

AIが出力する文章は過去のデータの蓄積なので、誰かが書いたサイトの文章をそのまま持ってきている可能性も十分にあります。

AIが書いたから自分が流用したわけじゃない!っていう言い訳はできません。


なので、まずは原文が必要です!

頼りになるこちらのサイト、国立国会図書館デジタルコレクションさんにお邪魔します!!


国立国会図書館デジタルコレクション

https://dl.ndl.go.jp


そしたら、”易経”とか、”周易”で検索して、著作権が切れていて、なおかつ自分に合いそうな原文をGETします!

私はこちら、

『改訂音訓五経 易経 上』を使わせていただきました↓

ログインなしで閲覧可能かつ、ダウンロードが出来るのを確認し、いつ発行されたものかもちゃんとチェックしていればOKです。

こちらをダウンロードさせていただき、原文として使わせていただきます。

ほんとうにありがたい……!!!

人生の先輩方、デジタルコレクションを管理されている方には頭が上がりません。



そしてここからが本番です。


②漢文から読み下し文と現代文を作成

ダウンロードしたデータから主要文(易では卦(か)とされる箇所)をおみくじで使いたいので、そこを確認します。

たとえば、こちらが該当します↓


こちらは易経で一番最初に出てくる卦(か)、『乾為天』の文章です。

これを読み下し文にします。

漢文を読むのが久しぶり過ぎるので、ChatGPTに合っているか確認します。


え?そうなの??

是非教えて!!!


以下、ChatGPT先生による講義が始まります(笑)


返り点、違うくない?と思ったので、きいてみました。



そうなんだ……!

知らなかった!

え、すごい勉強になるじゃん……!!



一応、ここらへんでYouTubeで返り点や漢文の読み方をおさらいしました。

AIは好きだけど、100%鵜呑みはまだ危険だと思っているからです。

あと、”元”は(げん)でも(おおいに)でも良いらしいです(しらんかった)。


そして現代文に訳します。

ChatGPTがまとめてくれたので、見てみましょう。


なるほど、素晴らしい!

ただし、このまま使うのはよろしくないので、現代語訳も自分で考えてみます。



乾為天はこれでOKでしたが、他の卦は何回もダメだしされています……


③ ②を元に、おみくじの元となる文章とキーワードを作成

そして、おみくじの本文に使う文章とキーワードを考えます。

こちらもChatGPTに添削してもらいます。

めっちゃ褒めてくれるじゃん……


それでもやっぱり、ChatGPTの事は少し疑っているので、

バイブル本を2冊用意して、ChatGPTが間違った解釈をしていないかのチェックをおこないます。


バイブルはこちら↓

どんなところが良くてこの2冊を選んだかはまたいつかの機会にでも。


こんな感じで全64卦の文章を作成していきます。

全ての文章が完成したら、誤字脱字や文章を見直して修正を加えます。


ChatGETってめちゃくちゃ有能じゃん!って思ったでしょ???


だまされるな!!!



ChatGPTは漢文が苦手です。

たとえば、下の画像は水雷屯(すいらいちゅん)という卦の文章ですが、この画像を元に漢文から読み下し文、現代語訳をして~と依頼してみます。

すると……


いきなり違う文章を現代語訳しようとします。

ということで、ツッコミを入れます。

実は、全文章を作成中、このような漢文画像の読み間違いが頻繁に起こりました。

ですが、私が誤って違う卦の文章をコピペして貼り付けてしまった時はちゃんと正しい反応をしてくれます。

こちらは私が間違えてキーワードを送ってしまった時の回答です↓


なぜこういった間違いなどが起こるのか?

質問をしたら以下の回答でした↓


なるほど!

古典に近い文章は画像読み取りは苦手なんですね!

確かに、明らかに他の卦と読み間違いをしたりしてはいましたが、読み間違った卦の意味などは間違えてはいませんでした。

これは膨大なデータベースから学習しているからって事ですよね。

ってことは、画像から読み取らずにデータベースから文章を持ってきているという事でもあるので、そのままの文章を使うのはよろしくないですね。

まぁ、漢文って訳すとだいたい同じ文章になるのでその辺は何とも言えませんが……


そしてなにより、

このChatGPTの間違いに気づけないって事は致命的です。

なにも考えずに漢文をそのままコピペ作業していると、こういった間違いに気づくことは難しいと思います。

試しに易経の卦を全てエクセルに出力して!と言ってみたら、なぜか65卦になっており(易経は全部で64卦)、謎に重複していました……


つまり、

AIを使うには自分の基礎知識が重要!

他の分野はともかく、占いにおいてAIを使うのは時短のためと思った方が良いですね。

④ CSVにまとめる


私は最初からCanvaの一括作成機能でおみくじを作るつもりだったので、

もともとエクセルに全ての文章データをまとめていました。

それをそのままCSVに変換しておきます。

ここは超楽!


⑤ Canvaでおみくじのデザインを作成


はい、大好きなCanvaの登場です!

言わずと知れた超有名な無料で使えるデザインサイトですが、一応リンク貼っておきます。

https://www.canva.com


ここで基本となる画像を作っておきます。

私は二種類。

どちらも一回作ってみて、こんな感じ~とレイアウトやフォントを決めておきます。


①毎日易占い用のデザイン


②鑑定の特典用のおみくじデザイン


素材は全て無料で使えるやつです。

おみくじっぽいデザインにしました。


⑥ ⑤で作ったデザインに④で作ったCSVの文章を読み込ませる


これは画像とかないんですが、ネットで「Canva 一括」とかで検索したらわかりやすい動画や説明がたくさん出てくるので割愛。

こんな感じでわ~っと作成されます。

便利すぎる。


⑦ レイアウトを整える


一括作成した画像を一枚ずつチェックして、卦(か)という画像(棒が6本並んでいるような図)を整えていきます。

レイアウトがおかしくないか、文章が変じゃないかも改めて確認。


⑧ PNGでダウンロード

チェックが完了したら画像を全てダウンロードして完成です!


このおみくじ画像をアプリでランダム表示できるように設計したらそれでOK!

なんですが、おみくじアプリ用に以下も作成しました。


・おみくじアプリトップページの画像

こちらはCanvaで作りました(全部無料素材です)

・おみくじを引いている間に表示されるGIF

このGIF作るのにChatGPTとめちゃくちゃ喧嘩しました(笑)

ドット絵を作れるっていうから任せたのに満足いくものができず、4時間くらい闘って、

結局自分でドット絵から作ることに……


最初から自分で作っとけばヨカッタ!


使ったサイトは無料でドット絵が作れるPiskel。

https://www.piskelapp.com


2時間かかった!


ドット絵も作るのが久しぶり過ぎて危うかったので、

猫アイコンには言われたかない様の記事を参考にさせていただきました。

ドット絵作りたい人はみんな読むべき!!!

遊べるドット絵『ダイス(サイコロ)』~自由研究で「遊べるものをつくろう」⑤



そんなこんなでオリジナルのおみくじアプリが完成しました!

正直、途中で何やってるんだろ……って何度も素になりました(笑)


ChatGPTと一緒に作ったこのおみくじを使って、今後も活動を続けて行こうと思います!


アプリを作成してわかったこと!


・ChatGPTは優秀、でも100%信用はしないこと

・ChatGPTは古典データの画像読み取りが苦手

・ChatGPTはできない事もできる!って言っちゃうから、結局めちゃくちゃ時間を使う。
 自分でやろう!という気持ちをもつこと

・占術系アプリの作成には、占術の基礎知識が必須


なにより、発案から完成までに約2カ月かかったけど、

ChatGPTに手伝ってもらって、

時には喧嘩をしながら作業を進めたら、

易経、漢文、コード、GIF、ドット絵、Canva……様々な面で知識やスキルが伸びた!


「自分はやったことないからできない」

そう思う前に、AIに相談したら、

AIがやってくれるんじゃなくて、

こうしたらできるよって教えてくれる。


自分の中でのAIの最適な使い方が良く分かった大事な経験でした!

多分、AIを使えば、もっといろんな事ができそう!


文中で少し触れたけど、

最近話題のAI占いについて。


正直、これはまだ使えなさそうだな~という事もわかったので、

また別の記事で書きたいと思います。


それでは今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【このは】

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